
遅咲きの梅もそろそろ見納め、
やっと桜の開花宣言があったけれど、まだまだつぼみ。
そこに、今日の嵐です。
先月の恒例、京都 春の梅若能は
井上和幸先生の『忠度』と梅若玄祥師の『胡蝶』。
忠度は平家の武将、桜の若木を手に登場。
一方の胡蝶は舞台中央に紅梅、蝶の精が可憐に舞います。
そういえば、蝶は平家の家紋。
源氏とは対照的に、平氏の人たちは戦の場に笛を携え、琵琶をよくし、
忠度のように和歌の名手も。
滅びの美学とはよく言いますが、こうしてお能を見ていると、
しみじみとそれを想うことができます。
まるで平家の鎮魂のような組合せ。
香る梅、風雅な桜を一度に味わう舞台でした。